Category: Random

  • 人生の目標を探る

    有料のTODOアプリを使っている。毎日の投薬、家族カードの引き落とし口座への振り込み、帰りにスーパーで牛乳を買う。そんな些細なタスクを管理するのに便利だからだ。 生活していると頭に常に「何かやり残しがないだろうか?」という考えが巡ってしまう性格なので、TODOリストがあると安心する。RPGだと、NPC全員に声をかけないと気が済まないタイプだ。そういう意味でも、このアプリは非常に役立っている。 TODOリストに残る未完のタスク TODOリストには、思いついたものをどんどん追加していく。最新のものはリストの一番下に追加される。簡単に終わるタスクを片付けていくと、必然的に難しいタスクはリストの上部に残る。 今、そのリストの一番上にあるタスクというのが、「人生の目標を探る」というものだ。 このタスクを追加したのは、2024年2月28日、朝8時43分。平日の出勤中。なぜこの時間にこんな重いタスクを思いついたのかは、もはや思い出せない。ただ、おそらく「人生の目標を決め、それを細かいタスクに落とし込めば、人生を充実させられる」といった趣旨の本を当時読んでいて影響を受けたのだと思う。 とはいえ、1年近く未消化のまま放置されていて完了できる見込みは全くない。「牛乳を買う」と並べるには重すぎるタスクだと思う。帰宅途中に寄ったスーパーで人生の目標が売っていたらいいのに。 しかし、TODOリストの最上部に居座らせておくのも気持ちが悪い。いい加減、決着をつけようと思った。 そもそも、目標は必要なのか? 結論めいたことを最初に言うと、人生の目標ははっきりと決める必要はないと思う。 目標とは、個人の価値観を実現するための手段だと言いかえられる。人は状況によって価値(役割)を持ち、それを果たせば次の価値(役割)が生まれる。たとえば道を歩いていて倒れている人を見つけたら介抱したとする。倒れている人に適切な医療的処置を施すなり、医療機関に送り届けるという作業が終われば、もうその役割は消えてなくなる。地域の祭りを運営する人も、祭りが終われば普通の住人に戻る。仕事も、家庭も、学校も、地域での活動も、本質的にはそれと変わらない。 「目標を持つこと」が大事だという価値観に乗っかって、「自分らしく生きよう」と考える人は多い。SNSを開くと頼んでもいないのにそんなメッセージが次から次へと流れてくる。自分のインスタはそんなのばっかりだけれど、そのほとんどがミニマリストやFIREのような、誰かが作ったマニュアルをなぞる生き方になっているのを見ると、人の想像力や評価軸なんて、その程度のものなのかもしれないと思う。 宮崎駿が、エヴァの制作で心身ともに疲弊していた庵野秀明に「自我なんて、いくら探求したところで空洞なんだから」と言ったというのをどこかで読んだ記憶がある。この言葉には共感する。 「自分探し」の旅に出る人もいるけれど、そもそも探すべき「自分」というものは存在するのだろうか。むしろ、その時々でその人の価値(役割)が変わっていくのが自然ではないか。 過酷な世界と「役割」の話 出版社で働いていた時、「一生懸命頑張っていれば、結果は後からついてくる」とピュアに信じ、激務をこなしていた。しかし、その結果、心身を壊して鬱のような状態になり結果的に退職した。 そのとき、ジブリ映画を見るのが辛かった。なぜなら、ジブリ映画の中では労働が賞賛されている。サツキもシータもキキも千尋も、義務教育期間中にもかかわらず、とにかくビシバシ働く。 「目標を見つけ、それに向かって邁進する」ことが美しいとされる世界では、そうなれなかった人生は暗に否定される。「情熱大陸」や「プロフェッショナル」も同じような理由で見るのが辛かった。だから必死に目標を探そうとしていた。 この世界は過酷だ。一度失敗したら、次のチャンスはないかもしれない。社会のセーフティネットは細る一方で、そんな中で正気を保ち続け一つの目標に向けて頑張り続けるのは無理がある。 でも、もし「正気を保つこと」が難しいのなら、せめて「今、自分にできる役割を果たすこと」に目を向けてもいいのではないか。 では、人生の目標とは ここまで考えたうえで、無理やり「人生の目標」を言葉にするなら、こうなる。 「その時々の役割を全うすること」 何か大きなことを成し遂げるのではなく、ただ、目の前の役割を、その時できるかぎり果たしていくこと。 それが、TODOリストの最上部に鎮座していたタスクへの今の所の答えだ。 今日は休み。息子と出かけたついでに彼の好きなグミを買って帰ろう。近くの花屋にも寄って、妻に花を買おう。 その道すがらチェックボックスをタップしてこのタスクを完了させた。

  • 人生はゲームのようなものだと思う

    子どもの頃、大人たちは「今どきの子はゲームの影響で、人生を簡単にリセットできると思っている」と言っていた。でも、むしろ逆ではないかと思う。ゲームをしていた方が、人生の取り返しのつかなさに敏感になる。 そう思うようになったきっかけは、パワプロシリーズのダイジョーブ博士の手術イベント。あれは一発勝負で、失敗すれば選手生命はほぼ終わる。初期のタイトルを除けばリセット技が使えなかったから、慎重に考えざるを得ない。しかし考えたところで結局は運の要素が大きい。 人生も同じで、選択肢は無限にあるように見えて、実際には就職や結婚、転居、一つひとつが再現性のない取り返しのつかない選択になっている。 余談だけれど、ダイジョーブ博士の名前の由来は、トミー・ジョン手術を考案したフランク・ジョーブ博士らしい。名付けた人の秀逸なセンスを賞賛したい

  • ウェットティッシュの法則

    子どもが登園する時に持たせる持ち物の中に昼食時に使うウェットティッシュがある。自分が子どもの頃はおしぼりを持たせられていた記憶があるが、今どきはウェットティッシュを持たせるルールのようなので、他の持ち物と一緒にそれをカバンに入れる。ウェティは個包装のものを用意しないといけない。近くの百円ショップで探すと10枚入りで売っている。つまり一つ十円ということになる。 十円という金額は別に高くはないと思われるだろうが、私のなんか気になるラインに引っかかってしまった。たかだか10円なのでそんなこと気にするよりサブスクを節約した方が遥かに家計への効果は大きいのだが、気になったもんはしょうがない 私はウェ活(ウェットティッシュ活動)を始めることにした。コンビニで買い物をした時に必要でもないのに「ウェットティッシュください」と言って集めるようになった。また、昼食や立ち寄ったカフェで提供されたウェットティッシュを使わず持ち帰る、ということをするようになった。 しかしそれでは毎日の必要を賄えるほどにはならず、渋々百円ショップの単価10円のウェットティッシュを買うことが続いた。そんなこんなでダイソーのウェットティッシュを持たせた日には、子どもが10円玉で口を拭いてゴミ箱に捨てている直接的なイメージが私を襲い嗚咽を漏らしてしまうようになった。 妻に相談したところ、同じ問題意識を持っており、ウェ活に参加してくれた。さらには妻の両親にそのことを話してくれた。すると義母が我が家を訪問した際にウェットティッシュを施してくれるようになった。この人と結婚してよかった、と思った。 そうした努力が功を奏し、今は供給が需要を上回り、ウェットティッシュリッチ状態である。ウェティ・スーパーリッチ。 このことから私は一つのことを学んだ。 自分が叶えたいと思うことは心に留めておかず、周囲に宣言する。そうすることで周囲が協力してくれる状況が生まれ、願望が実現する、もしくは実現が早まることがある この法則をウェットティッシュの法則(Law of Wet Tissue)と呼ぶこととする。

  • Uberでバイトしてた時の話

    昔金がなかった時(今もないけど)、Uber eatsの配達員をしていた。 アプリで申請をし、配達用のカバンを所定の場所に受け取りに行った。5,000円必要だったがカバンを返すときには返してもらえると説明を受けた。外国人が同じ列に並んでいたが日本語能力が足りないことを理由に窓口で断られていた記憶がある。 Uber配達員用のアプリを立ち上げしばらくすると、通知が届く。 「近くでオーダーがあります。取りに行きますか?」 オーダーを受けるかどうかは早い者勝ち。通知に応答すると、店舗までのコースが示され、配達する食品を受け取ると、次は配達先へのルートが示される。アプリの指示に従い配達が完了すると、今回配達した距離と金額が画面に表示される。 これの繰り返し。 最初の配達が完了した時、なんて画期的で快適な働き方なんだと驚いた。 これまでアルバイトは単発・長期含めていくつも経験してきたが、面倒臭い人付き合いなしに仕事が完結することにとにかく衝撃を受けた。 仕事終わりや土日に時間を見つけてはUberの配達員をした。平日なら3,000〜4,000円。土日は1万円近くは稼いでいたと思う。 そのうち、どこにいけばオーダーを受け取りやすいか、いかに高単価の注文をゲットできるかの勘が働き、ウィンドサーフィンのように風が読めるようになってくる(当然ウィンドサーフィンはやったことない) その他、毎週のように配達をしていると色んなことがわかってくる。 天気が悪い日は配達員が減り、オーダーが増えるので配達単価が上がって稼ぎが良くなる。 メニューは豊富にあるのにオーダーのほとんどはマック。 働きたくない時は働かないで良いのはいいのだが、そうなると当然収入はゼロ。これまでのバイトはめんどくせーなーと思いながら適当に働いても時給は発生していた。 配達先の半分くらいはタワマン。今まで足を踏み入れたことがないような高級なマンションに何度も入った。 そのうちこんなことを考えるようになった。 「一生懸命高校の時勉強して東京に来てサークルで部長やって海外にも行ってボランティアもやってその結果が金持ちにマックを届ける仕事ってなんなんだろう」 ある日、マックを届けにタワマンに行ったら自分より年下のガキが出てきて嫌になってやめた。

  • ExpoでOTAアップデートをする手順

    個人用のメモです App.tsxのインポート文にこれを仕込む import * as Updates from ‘expo-updates’; パッケージをインストール npx expo install expo-updates アプリをビルドして、ストアにリリース eas build –platform ios –profile production その後、EAS Updateをプロジェクトに追加: eas update:configure アップデートをプッシュ: eas update –branch production –message “アップデートのコメント”

  • Androidアプリを作成してから公開までに最低限必要な作業

    こちらの記事でiOSアプリのリリースのざっくりとした流れを確認したので、今回は2025年1月時点でのAndroidアプリのリリース手順を見ていきたいと思います。 結論から言うと、iOSのリリース時に作成したアイコンやストアに公開する用のキャプチャなどを使いまわせた関係で、1時間で申請まで終わりました。 事前準備 事前にこれらの設定を済ましてある前提。 設定ファイルの準備 iOSの時と同様。app.jsonを編集する Expoの設定 iOSの時と同様。eas.jsonがなければ作成し、編集する アイコンの作成 iOSの時と同様。使いまわすときはサイズが違うので注意。1 MB 以下、512 x 512という要件がある(iOSは1024 x 1024) キーストアの生成 iOSでもやったアプリの署名に必要な基本的な認証情報の設定をAndroidではキーストアと言ったりします。例によってめんどくさいんですが、Expoを使うと簡単です。以下のコマンドを打って、選択肢から適当なものを選んでいくだけで完了します eas credentials 本番リリースであればproductionを選択し、最初のビルドなのでKeystoreを選択して新規作成するような選択肢をターミナル上で選んでいきます。 アプリのビルド eas build –platform android このコマンドでExpoのサイト上でビルドをしてアプリのファイルを生成してくれます。初回だったからか10分弱かかりました。 iOSではここからさらにストアへの提出がコマンド一発でできました。Androidの場合は事前の設定が煩雑そうなので、ビルド後のファイルをExpoの管理画面からダウンロードし、それを手動でアップロードすることにしています。 Google Play Consoleで新規アプリ作成 iOS同様、一番時間が取られるところです。Androidの方が、提供する情報が多い気がします。広告のありなしや、ニュース関係のアプリなのかどうか、個人情報を収集するか否かなどの質問に答える必要があります。今回サンプルで作成したアプリは、特に問題のあるような中身はないので、サクサク進められました。 プライバシーポリシーのリンクを設定しなきゃいけない箇所があったので、そこは個人開発の場合は用意するのが面倒だなと思いました。 ターゲットユーザーは13歳以上としておくのが面倒がなくて良いかも。 あと手こずりそうなのが、Androidの場合、アイコンやアプリの操作画面のキャプチャとは別で「フィーチャー グラフィック」というものを提出しなければなりません。 PlayStore内での広告・宣伝に使うような横長の画像で「15 MB 以下、1,024 x 500 ピクセル」という要件が決められています。しょうがないので適当に作ります。 さらに、「7 インチ タブレット版のスクリーンショット」、「10 インチ タブレット版のスクリーンショット」もアップロード必須のようです。しかし、スマホ用にアップロードしたサイズの画像をそのまま使いまわせるので、特に準備は不要です。 アプリの提出 質問への回答と画像の提出があらかた終わると、アプリのアップロードができます。iOSの場合、eas submitコマンドでビルドを直接送信できましたが、Androidの場合、サービスアカウントのJSONキーファイルの設定などが必要でかえって面倒なので、Expoのサイトからダウンロードした.aab形式のファイルをアップロードします。 最後に審査に提出して完了です。 審査 これを書いている現在も審査中のステータスなので、審査が完了したら、追記をしたいと思います。 結論 ReactNativeとExpoを活用したケースですが、複雑なアプリでなければ、1時間程度でアプリの申請ができることがわかりました。…

  • 地図が読めない

    地図が読めない 駅を出てから打合せ先である目的地までの経路を調べようと、スマートフォンを取り出す。住所を見ても頭の中でイメージが描けないので、いつものようにGoogleマップにペーストする。移動にどれくらい時間がかかるのか、自分の頭では予測ができない。正直なところ、これは上京して東京に住む前からだ。中学・高校の頃、年に一回東京に遊びに来ていた。その頃はスマートフォンもGoogleマップも、さらに言えばGoogleもなかったので、ガラケーの地図サイトを手に、自分の位置を確認しながらしか動けなかった。上京して大学の寮がある大泉学園から国分寺までの駅の乗り換えは毎回Googleが最上位に示す結果に盲目的に従っていた。 テクノロジーと失われる能力 この「地図が読めない」という話は、私個人の話ではあるが、現代人の置かれた状況を象徴していると思う。GPSのおかげで方向感覚が衰えるように、便利なテクノロジーは静かに私たちの能力を奪っていく。例えば今朝、冷蔵庫に牛乳がないことに気づき、ホワイトボードに牛乳と書こうとしたところ、「牛乳」の「乳」という漢字が書けなくなっていることに気づいた。日本語IMEの予測変換が、私たちの手書き能力を少しずつ奪っている。昔の人は夕陽を見て次の日の天気がわかったらしい。 AI への依存 最近は、疑問が湧くとすぐにChatGPTやClaudeに聞いてしまう。課金しているのだから使わないと損、という気持ちもある。長い文章に出会えば要約ツールを使い、データ分析はAIに任せ、文章を書く時も AI の助けを借りる。こうして、考えているようで深く考える機会そのものが減っていることに気づかされる。気づけば、モチベーションすら奪われているように感じる。新しい言語を学ぶ意欲は失せ、英語も「今ある能力をどうAIで補完するか」に関心が移ってしまった。どこかで、このままではいけないという思いが胸をよぎる。 人間らしさの喪失 ふと思う。この流れの先にあるのは、目の前で大切な人が悲しんでいる時に、「こんな時どう声をかけるべきか?」とAIに尋ねる未来かもしれない。「それの何が悪いの?」と問われれば、確かに悪いとも言い切れない。自分の頭で絞り出した言葉よりも、AIの導き出した最善の言葉の方が、人の心を癒すことはあり得る。 小松左京の小説『果しなき流れの果に』にこんな一節がある すでに人間は「冷酷な判断」に倦みつかれていた。—自分たち自身の、長い、残酷極まりない歴史をかえりみて、「エゴイズム」というものが、人間をどんなに無残な集団殺りくにかりたてるかを知った以上、—そして、それが、他人の死に対してどんなに冷酷にさせるかを知った以上、—「公平無私」な判断は、機械にゆだねるほかなかった。あまりにも長い、流血の歴史の直後で、人間は、自己の道徳的判断力に関する自身を喪失していた。それは道徳的堕落というべきだろうか?—むしろ人間は、機械ほど無私にはなれないということを、嫌というほど知った後で、やっと獲得できた知恵ではなかろうか? 「AIに判断を委譲していくこと、それは人類が獲得した「知恵」なのではないか」という問題は小松の小説における重要な問いだった。まさに今この問題が私たちの目の前に存在している。 テクノロジーが便利さを提供してくれる一方で、失われる能力がある。それに無自覚でいるのは、少し危うい気がする。だからこそ、自分にとって必要だと思う能力は、自ら養い続ける姿勢を大切にしたい。 迷う権利、計画的迷走 夜、家の近くをランニングした時に意図的にスマートフォンを持たず、自分の感覚だけを頼りに新しいコースを走ってみた。案の定道に迷って知っている道に戻るのに時間がかかったが、しかし、その「迷う」という体験自体が、自分の中に眠っていた方向感覚を少しずつ呼び覚ましてくれているような気がした。AIが最短で最適な手を考えてくれようが、人間には「迷う」権利とそれを行使する権利がある。

  • リスの便利屋さんで学ぶ会計入門①

    「あれ?どんぐりが足りない!」寒い冬の夕方、リスさんは自分が営む森の便利屋さん「リスクル」の帳簿を眺めながら、ため息をつきました。外では雪がちらちらと降り始めています。 「1月は100どんぐり稼いだけれど、111どんぐり使ってしまって、11どんぐりの赤字。これは大変!早めに対策を考えないと…まずは収入と支出の内容をじっくり見直してみよう」 【収入】全部で100D(D=どんぐり) お手伝いリス派遣 81D お仕事一括請負 18D 余った木の実の販売 1D 「リスクル」の収入源は大きく2つです。雇っているリスさんたちを派遣して、派遣した時間分のお金をもらうリス派遣サービス。そしてもう1つは、道具だったりお家だったり、何かを作って欲しいと依頼されて制作するお仕事一括請負。1月は全部で100どんぐりをお仕事の対価として受け取りました。 それでは続いて支払った方のどんぐりを見てみましょう 【支出】全部で111D お手伝いリスさんへのお礼どんぐり(リスさん自身へのどんぐり含む) 61D 別の森のリスさんへのお礼どんぐり 12D 福祉どんぐり、年金どんぐり、介護どんぐりなど森全体の運営に差し出す用 12D 木のお家の家賃 本社 2D 木のお家の家賃 支社 1D お手伝いリスのお家の家賃 3D リスさんの手押し車 駐車料金 1D 通信伝書鳩代 1D 森の仲間とのご飯代 1D 遠くの森への移動費用 1D 水とか薪などの燃料費 1D 道具代 1D 森の集まりへの参加費 1D 保険どんぐり 1D リースどんぐり 1D 支払い手数料どんぐり 4D その他 7D リスさんは、これらの支出項目のうち、毎月固定で出て行くどんぐりと、月によって変わるどんぐりに分けて分析してみました。 リスさんの考えた改善案 リスさんは、すぐにできそうな改善案と将来に向けた改善案を考えました 【すぐにできる改善①】変動どんぐりを見直す 「なるほど。お店の木の家賃7どんぐりは固定どんぐりだから、すぐには削減できない。でも、伝書鳩代や道具代は変動どんぐり。ここなら工夫次第で節約できそう!」 【すぐにできる改善②】不明瞭な帳簿の付け方を止める…

  • iOSアプリを作成してから公開までに最低限必要な作業

    年末年始に生成AIのツールをいくつか触りましたが、その進歩に驚かされました。ChatGPT、Claudeなどのチャット形式のツールは毎日のように触れていましたが、Bolt、Cursorのcomposer, v0といったツールはプロンプトを渡すと、アプリケーション全体の生成を行ってくれる。すごい時代を生きているものだと思った。 しかし、アプリ作成が簡単になったところで、「じゃあこれをアプリストアに公開しておいて」と言って、やってくれるようにはなっていない。過去にこの作業はiOS, Androidともにやったことがあるが、かなりの手作業が発生するためだと思う。 今年はアプリをじゃんじゃか開発していこうと思っているので、アプリ公開するまでの手順に慣れておかないとと思っていました。時間の見積もりができない作業は、なかなか手を出しにくいという個人的法則があるためです。そのため、2025年時点でどのような手順が必要か、どれくらいめんどくさいのかを、iOSの場合で確認してみました。 検証のために用意したアプリはこんな感じの日記アプリ。 簡単な質問に答えるだけでその日の日記が完成するというもの。あくまでサンプルなので、内容の完成度についてはツッコミなしでお願いします。これはReact Nativeというクロスプラットフォーム開発(1つのソースで複数のOSに対応できる)ができるフレームワークを、さらに効率よく開発させてくれるExpoというツールで作っています。 結論から言うと、これを公開(申請)するまで2時間半かかりました。 事前準備 事前にこれらの設定を済ましてある前提なのでご留意ください。 設定ファイルの準備 React Nativeにはapp.jsonという設定ファイルがあって(flutterで言うpubspec.yaml)このファイルで以下のようなアプリをリリースするのに必要な設定情報を記載しています。 Expoの設定 アプリ公開を効率化してくれるExpoの恩恵を受けるには、ターミナルからeasコマンドを操作する必要があるので、ログインすます。その後にExpo用の設定ファイルをコマンドにて作成。 eas login eas build:configure アイコンの作成 デフォルトのアプリアイコンはシンプルすぎるので、オリジナルのものを作成。最低限守らなければならないルールはサイズが1024px*1024pxであるということ。 自分の場合は画像生成のAI(にじジャーニー)を使用しました。プロンプトと生成結果はこんな感じ。 こだわろうとすれば無限に時間がかけられるが、深追いはせず、破綻しておらず違和感のない画像であればOKという判断基準で選択。Macに入っているKeynoteでピクセル指定した画像が作成できるので、貼り付け→書き出しする。 アプリのビルド eas build —platform ios このコマンドでクラウド上でビルドをしてくれます。バージョンの管理もExpoの管理画面から簡単にできます。ただし、時間がかかるので、このコマンドを打ってからApp Store Connectの設定をし始めると時間の節約になります。 認証情報、証明書の設定 すごくめんどくさいんですが、Expoを使うと意識せずに乗り切ることができます。多分eas build のコマンドを打てば必要ないとは思うんですが、もし聞かれなければ、以下のコマンドを打って選択肢から適当なものを選んでいくだけで完了します eas credentials App Store Connectで新規アプリ作成 ここが一番時間取られた。アプリ名やバンドルIDとやらを設定。 その他やらなきゃいけないことが多い。 これら、不足している情報は設定画面の上部に表示してくれるので1つずつ潰します。 ユーザーのプライバシー情報を収集したり課金要素のあるアプリであればもっと時間を取られるはずです。 そして無事に情報入力が完了したら、最後はビルドしたアプリの提出です。 アプリの提出 App Store Connectへのビルドファイルの提出も、コマンドで実行できます。 eas submit -p ios アップル側でのビルドの受け取りが完了すると、こんなメールが飛んできます。…

  • 2024年 気になった投稿

    Twitter(現X)にはいいね、という❤️のボタンがある。 誰かのツイート(現ポスト)に対して同意をしたり、見ていて気持ちがほっこりしたりした時に押すのかもしれないが、私はそういう気持ちで押すことはあまりない。フォローしているアカウントのほとんどが技術系あるいは趣味の水耕栽培系のみのため、自分にとって、「これは情報として価値がある」「後でこの技術を試してみよう」みたいな備忘録として、「後で読む」みたいな気持ちで押している。 ちなみにブックマークという機能があるようだが、使ったことがない。なんというか認めていない。1日100個しか作らない人気のおはぎ職人が「もっと作った方が儲かりませんか?」と聞かれて「俺はこれでいいんだよ!」とキレる頑固さに近い気がしている。昔からこうだから別のやり方があると言われたら過去の自分を否定されたような気持ちになり、意固地を貫いてしまう。 話を戻すが、ではいつそのお気に入りしたツイートをいつ見返しているのか? 特に見返さないから困っている。その問題について考えたい。 大量に投稿をお気に入りをしていることは記憶にあるのだが、それを見返すことができない。日常の隙間時間に見れば良いのだろうが、そうではなく最新のタイムラインを追ってしまう。誰かが真面目に考えたブログに5分時間をかけて読んで学びを深めるよりも、まだ見ぬ刺激的な情報を求めてスワイプをしてしまう。 SNSが巧妙なのか、自分自身が未熟なのかわからないが、何か面白いことが起こっているかもしれない、という気持ちが、そうさせてしまう。私は常々SNSのタイムラインはパチンコに近いと思っている。滅多にしかやってこない当たり(面白い投稿)び演出が脳の報酬系であるドーパミンを刺激し、人はなんとか同じ刺激を得ようと同じ行動を何度でも繰り返す。 お気に入りポストの存在を自覚しつつ、最新のタイムラインをスワイプし続けている時の自分の感情は、積読本だらけの本棚を見た時の罪悪感に近い。自分の情けなさを感じる瞬間だ。しかし私は弱い人間なのでそんなことはすぐに忘れる。本棚の例えで言うならば、物理的な本は、視覚的に日常の中に入ってくるので、手に取って読んでみる、思い切って処分するなどの対策が取れるが、デジタルのお気に入りデータは無限に保存し、しかも目につかない場所に置いておけてしまう。 私のお気に入りポストのデータが日の目をみることなくX社のDBサーバーにこんな感じで保存されているのかと思うと、なんだか悲しくなってくる テーブル名:Table_User_Favorites X_id post add_fav_time atodemita? Mutsumix 英語でよく使うフレーズ30選 2024-12-30 false Mutsumix 決算書読むにはこの本が最適! 2024-12-29 false Mutsumix コンサル1年目がまず教えられること 2024-12-29 false 私がX社のエンジニアだったらポストにお気に入りはするが決して見返さないユーザーは滞在時間が長く、カモとして最適なので、広告やフォローした覚えのないイーロンマスクのポストでタイムラインを埋め尽くすだろう。 こんな感じで、いざ時間ができた時に見返そうかなと考えたりもするが、自分自身の恥部を見せつけられているようで、できない。辛い。 しかし今は2024年12月30日。年末休みにたまたま早起きできたので、今年に絞って、できるだけ振り返ったり読んだりしたいと思った次第である。さようなら過去の未熟な自分。 散らかるのと、読み込み速度を抑えるために、埋め込みは控えめで 1月 今年最初のお気に入り 無印のフォントはゴシックMB101 書籍:ストーリーで学ぶ管理会計入門 DBのインデックスについてめちゃくちゃみやすい資料。 西谷圭介さんのレバテックの連載 ニュースサイトはおもに、はてなブックマークのテクノロジーカテゴリとTechFeedを見ています。あとは海外のサービスになるのですが、daily.devでキュレーションされた情報をChromeの新規タブを開く際に表示するようにしています。daily.devについては、どなたかがPodcastか何かで紹介していたのを聞いて使い始めました。 React NativeでナビゲーションはExpo Routerはありになってるっぽい Vimについて 2月 面白そうなボドゲ SoftEtherの登 大遊氏が語る、「日本のITエンジニアに迫る危機」とは 会社はBSからスタートする 厳しいって ミニPC ORACLE MASTERの資格が気になる 君たちは全然Gitを使いこなせていない しずかなインターネットの技術構成 損益分岐点についての本 3月 LayerXの福島良典さんのポスト…