技術書典18 参加記録

参加のきっかけ

前回参加して楽しかったので。といっても締切の苦しさとのトレードオフというのも知っていたので、ギリギリ迷った末、締切1時間前に申し込み

書籍のテーマについて

この時点で挑戦中だったキャベツの水耕栽培について書くことに。前回がレタス編だったので、それと比べて単独で書籍として成立するのはキャベツくらいだろう、という自分なりの基準もありました。

たとえばポケモンの野菜版があったとして、「レタス/キャベツ」ならありだけど、「レタス/ねぎ」だと格が違うというか、せめて「レタス/薬味になる野菜」とかにしないと続編として許されないだろうという話です。いや、そもそもポケモンでたとえると「緑/緑」になっちゃうから適切じゃなかったかも、なんの話だ、まあいいや。

執筆について

前回同様自分の無計画さの露呈するスケジュールでした。結局残り1ヶ月にならないと「ヤバい」という気持ちが発生せず書き出すことができませんでした。

前回からの改善点

自分を卑下しすぎるのも良くないので、良いことを書いていきます。
前回の反省を活かしたり、良かったことを継続したことが多くありました。

作図方法の変更

作図をパワポからdrawioに切り替えて、Cursor内でdrawioのプラグインを追加して編集することによって、修正がダイレクトに原稿に反映できるようになった。さらに叩き台となる図をAIに作らせることで、脳の負担をかなり減らせた。

これ、図を多用する自分の本だとかなり楽になった!もっと自分に影響力があってちゃんとした見せ方できればみんなに伝わるのに!と悶えるくらい便利です。もちろんもっと便利な方法あったら知りたいです。

宣伝を継続して行った

mochikoさんの本「届ける工夫」を今回も全体的に参考にしました。特に、

宣伝は「する側」でしぼらない

という言葉に勇気をもらったというか納得して、惜しみなく、ただ単調にならないよう工夫をしながらXで宣伝しました。

最後の1週間は毎日1章ずつ内容の紹介とそれ以外で思いついたことをポストするようにしていました。

その他、自分が原稿作りで工夫しているポストを中心にハッシュタグ付きで投稿するのを心がけていました。

特にやって良かったと思ったのは、本文の執筆が完了する前にお品書きをポストしたこと。

技術書典の2週間前くらいから当日にかけて、固定ポストにぶら下げることで、ハッシュタグで技術書典を検索した人、直近フォローしてくれた人がお気に入りしてくれたりリツイートしてくれたりブクマしてくれて、割と宣伝効果あった気がします。これは次回参加することがあれば継続するつもり。

ちなみに前回は開催の2日前からようやく始めていたようです。

X以外での告知
  • 技術書典2週間前のLTイベントで水耕栽培をテーマに登壇

どちらも自分でコントロールしたわけではないですが、ちょうど良いタイミングで普段届かないチャンネルに本の宣伝ができました。

前日

設営のシミュレーションをしました。今回の新兵器「スマート本棚」の組み立て。これがあるだけで、一気にブースの作り込み度が上がる優れものだと思いました。

その他、直前にあれもやりたいこれもやりたいとアイディアが思いついてしまいました。

  • ブースで説明する用のお品書き作成(レタス編とキャベツ編の比較)
    • 当日説明をするときに役立ちました
  • 販売数管理アプリ
    • 前回、何冊売れたか途中から補足できなくなったので、アプリを作成
    • ついでに同時購入者への特典として、4コマのレシートを出力する機能をつけた
    • TypeScriptでReact Nativeを書いて、スター精密製のモバイルプリンターを使用。
  • 水耕栽培装置のミニチュア版を3Dプリンターで出力
    • 前回、ミニレタスを持って行ったのが説明に役だったので今回も

当日

非常に濃厚な時間でちゃんと書くと終わらないので、箇条書きにします。

  • 9時40分ごろに会場到着。お手伝いをお願いしていた宇田川さんが先に到着していた。この日は宇田川さんにかなり助けられる展開になる。
    • 宇田川さんは設営、品出し、呼び込み、お客さんへの説明、搬出などなど何も説明していないのに、理想通りの動きをしてくれて、「全ての会社に宇田川さんがいると、世の中平和になるんだろうな」と思いました。
    • あと、顔が広い方なので、いろんな方がブースに立ち寄ってくれました。「宇田川さん、この方とはどういう知り合いでしょうか?」と何回も口にした記憶があります。
    • 次回は自身のサークルで出店されるとの予定なので、誰か別の売り子を探さなくてはいけないので、なんとかしないと。
  • ブースは「あ02」、入り口すぐでスポンサーブースの真裏。「技術書とお金」のイベントで技術書典仲間のしょういちろさんに「入り口付近は客の財布は厚く、荷物は軽いので売れます」との言葉を真に受けていたので強気に発注した(既刊200部、新刊300部)ので期待が高まる。
  • 設営完了前回の簡素な設営よりは格段にレベルアップした感があるが、次回はもっと作り込みたい。
    • 背後にポスターを用意する
    • テーブルクロスに貼り付ける横断幕を用意する(手ぶらセットでもらえた布だけだと、良くも悪くも周りと馴染んでしまう)
    • 購入QRは配られるものだけだと、若干小さく複数人の購入に対応できないので、大きく印刷しておく
  • 設営が10時半ごろに終わる。10時45分くらいから、出店者の会場外への移動が制限されてブースで待機する指示がされる。そうなる前に知り合いのブースに寄ってどうしても確保したい書籍をゲット
  • 自分の備忘録のため、無理してでも実況をポストしていた
  • 14時過ぎに100冊突破。
  • 15時過ぎにゆめみ福ちゃん登場。初対面だったが宇田川さんが瞬間的にXで繋げてくれた。
    • ブースの様子とアプリの紹介ポストをしてくれて嬉しかった
  • 人の流れが多かった。来場者数2,800名
    • ブースの位置のおかげか来場者数が多かったおかげかわからないが、常に人の波が間欠的に供給されている感覚だった
    • 一時、入場規制がされていたようです
    • 13時半ごろ、人の波がピークだったように思う
    • 15時台の終わり頃には大分人の流れが落ち着く
  • 2回連続で出展することで「前作を書いました」という人が何人か来てくれて、直接感想が聞けたのがすごい嬉しかった。
  • 会場での売り上げは176冊。前回が92冊だったので、倍近くの頒布数。

打ち上げ

前回終了後に、充実感はそのままに家でご飯を食べたのがなんとなく寂しかった。なので、今回はどうしても打ち上げをしたい、というのが裏テーマとしてありました。
声をかけて来てくれた佐伯さん新浜コトさん(佐伯さんの友人)、足利さん宇田川さんが来てくれた。急なお願いにも関わらずありがとうございました。楽しかったです。
設営の仕方、表紙の作り方、組版ソフトの選定といった内容ではない周辺の話だけでも一晩飲み明かせそうでした。
最終的に「これからはGoだ」という結論になったのが面白かったです。

LTをやる

当日中に振り返りやったらウケるかな、と思って、当日の売り上げの数字以外を用意しておいて、打ち上げ中に披露。ウケたかどうかはわかりませんが、個人的に満足。

振り返り

事前の告知、本当に大事だと思った。全てではないが、ある程度の販売数の幅は事前の努力で決まるのだと思った。
ここでいう事前の努力はテーマ選定、タイトル決め、告知を含みます。この時点で販売は始まっていると考えると良い。
当日ブースに流れついた人にイチから説明していたら、時間もかかるし、結果伝わって買ってくれるかどうかわからない。

打ち上げの大きな反省点として、キャベツのスープとレタスのサラダを用意していたのに振る舞うのを忘れた(後日美味しくいただきました)

出展していると、ゆっくりブースを回る時間がない。終了前に回っても完売していたり、帰っているケースがある。事前にこれは買うと決めた本と場所のリストを作るのが良い。

iPad Air + Magic Keyboardの組み合わせは当日のXでの実況で大活躍する
左側に通常のタイムライン、右側に技術書典ハッシュタグの最新の検索結果を流すと、当日の状況や通知を追いかけつつ、ポストができるので、重宝しました。

継続して出展することで、前回とは違う景色が見れました。特に人間関係が構築されたことが最大の収穫でした。前回出展時の知り合いは皆無でしたが、今回は多くの知り合いができたのが最高に楽しく、締切とトレードオフにしてもお釣りが来るほどでした。

声をかけられる人が数人でもできたのはお金には代えられない価値だと思います。特にユズカオさん、江本さん、小沢さん、鹿野さん、宇田川さんは勝手に技術書典同期だと思ってます。

最後に

現在も技術書典はオンラインマーケットで開催中です。
この記事を書いている時点(6/8)では残り1週間。
書籍が無料でついてくるのは今だけです。水耕栽培に興味のある方よろしくお願いします!


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