Uberでバイトしてた時の話

昔金がなかった時(今もないけど)、Uber eatsの配達員をしていた。

アプリで申請をし、配達用のカバンを所定の場所に受け取りに行った。
5,000円必要だったがカバンを返すときには返してもらえると説明を受けた。
外国人が同じ列に並んでいたが日本語能力が足りないことを理由に窓口で断られていた記憶がある。

Uber配達員用のアプリを立ち上げしばらくすると、通知が届く。

「近くでオーダーがあります。取りに行きますか?」

オーダーを受けるかどうかは早い者勝ち。通知に応答すると、店舗までのコースが示され、配達する食品を受け取ると、次は配達先へのルートが示される。アプリの指示に従い配達が完了すると、今回配達した距離と金額が画面に表示される。

これの繰り返し。

最初の配達が完了した時、なんて画期的で快適な働き方なんだと驚いた。

これまでアルバイトは単発・長期含めていくつも経験してきたが、面倒臭い人付き合いなしに仕事が完結することにとにかく衝撃を受けた。

仕事終わりや土日に時間を見つけてはUberの配達員をした。平日なら3,000〜4,000円。土日は1万円近くは稼いでいたと思う。

そのうち、どこにいけばオーダーを受け取りやすいか、いかに高単価の注文をゲットできるかの勘が働き、ウィンドサーフィンのように風が読めるようになってくる(当然ウィンドサーフィンはやったことない)

その他、毎週のように配達をしていると色んなことがわかってくる。

天気が悪い日は配達員が減り、オーダーが増えるので配達単価が上がって稼ぎが良くなる。

メニューは豊富にあるのにオーダーのほとんどはマック。

働きたくない時は働かないで良いのはいいのだが、そうなると当然収入はゼロ。これまでのバイトはめんどくせーなーと思いながら適当に働いても時給は発生していた。

配達先の半分くらいはタワマン。今まで足を踏み入れたことがないような高級なマンションに何度も入った。

そのうちこんなことを考えるようになった。

「一生懸命高校の時勉強して東京に来てサークルで部長やって海外にも行ってボランティアもやってその結果が金持ちにマックを届ける仕事ってなんなんだろう」

ある日、マックを届けにタワマンに行ったら自分より年下のガキが出てきて嫌になってやめた。


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