ウェットティッシュの法則

子どもが登園する時に持たせる持ち物の中に昼食時に使うウェットティッシュがある。
自分が子どもの頃はおしぼりを持たせられていた記憶があるが、今どきはウェットティッシュを持たせるルールのようなので、他の持ち物と一緒にそれをカバンに入れる。
ウェティは個包装のものを用意しないといけない。近くの百円ショップで探すと10枚入りで売っている。つまり一つ十円ということになる。

十円という金額は別に高くはないと思われるだろうが、私のなんか気になるラインに引っかかってしまった。
たかだか10円なのでそんなこと気にするよりサブスクを節約した方が遥かに家計への効果は大きいのだが、気になったもんはしょうがない

私はウェ活(ウェットティッシュ活動)を始めることにした。
コンビニで買い物をした時に必要でもないのに「ウェットティッシュください」と言って集めるようになった。また、昼食や立ち寄ったカフェで提供されたウェットティッシュを使わず持ち帰る、ということをするようになった。

しかしそれでは毎日の必要を賄えるほどにはならず、渋々百円ショップの単価10円のウェットティッシュを買うことが続いた。
そんなこんなでダイソーのウェットティッシュを持たせた日には、子どもが10円玉で口を拭いてゴミ箱に捨てている直接的なイメージが私を襲い嗚咽を漏らしてしまうようになった。

妻に相談したところ、同じ問題意識を持っており、ウェ活に参加してくれた。さらには妻の両親にそのことを話してくれた。
すると義母が我が家を訪問した際にウェットティッシュを施してくれるようになった。この人と結婚してよかった、と思った。

そうした努力が功を奏し、今は供給が需要を上回り、ウェットティッシュリッチ状態である。ウェティ・スーパーリッチ。

このことから私は一つのことを学んだ。

自分が叶えたいと思うことは心に留めておかず、周囲に宣言する。
そうすることで周囲が協力してくれる状況が生まれ、願望が実現する、もしくは実現が早まることがある

この法則をウェットティッシュの法則(Law of Wet Tissue)と呼ぶこととする。


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